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スポーツ・マン体型や、トール、ショート体型などの方、また姿勢や、利き腕の違いにより、既製服ではどうもしっくりこない方、常にお直しが入る方。
せっかくのお買得価格のスーツも、お直し代でチャラになってしまうことはありませんか?しかも、悲しいかな所詮は既製服。どんなにお直しを入れても、サイズとして数値の上では直っても、ご自身の体に完全にフィットすることはありません。
また人間の体は左右対称ではありません。左右の腕や脚の長さが違う場合が往々にしてあります。そのうえ、反り身や鳩胸、猫背、いかり肩など細かな違いが千差万別にありますので、画一的なパターンで製作されたお洋服では、やはり快適なフィット感を望むことは難しいのです。
既製服をお召しになって、首・肩・アームホール等どこか一箇所に重圧感を感じる、不必要なシワが出る、窮屈な感じがする、肩がこる、重い、ゆとりがありすぎる、寒い、暑い、と言った経験をお持ちの方は、是非一度注文服をお試し下さい。
注文服をお作り頂く場合は、体型や姿勢をチェックし、左右のサイズをそれぞれ採寸することはもとより、腕時計をどちら側になさるかといった、日常生活における習慣やクセにいたるまで細かく配慮して、お仕立てをしております。 |
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毎日着るビジネス・スーツも、休日のためのカジュアル・ジャケットも、ドレス・アップのためのフォーマル・スーツも、洋服は着る人を体現する大切なツールです。プライドと自信をバックアップし、同時に装う楽しみという最大の贈物を私達に与えてくれる、いわば人生のパートナーとも言える存在です。
だからこそ、より良いものを選ぶ一定のスタンダードを定めておきたいものです。
似合う、似合わない、好き、嫌いといった問題は、個人の感性にお任せする事として、ここでは、マテリアルに関する選定基準をお話ししたいと思います。 |
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ビジネス・スーツには、シワになりにくい、コシのある生地がよいでしょう。インポートものならば、総じて英国製が適しています。国産生地も、ストレッチ機能と形態安定機能を兼ね備えたものなど、新開発のマテリアルが数多くあります。
また、特に「形態安定」を謳っていなくても強撚糸で軽量の生地は、復元力があり、出張の多い方や、移動の多い方におすすめです。
例えば…
国 産 |
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ミユキ ダイドー |
英国製 |
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ドーメル、スキャバル、ダンヒル |
伊 製 |
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E.ゼニア<トラベラー> など |
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お仕事以外でお召しの場合は、生地の機能よりもむしろ風合いや色合いに注目して頂きたいと思います。細番手の(糸の細い)イタリア製のマテリアルは、しなやかで色味も美しく、お仕立て上りの着心地も非常に軽くなります。 自然で洗練された大人のカジュアルとくれば、やはりイタリア系。ニットやコットン・シャツとの相性もぴったりです。 こなれた品の良いおしゃれを楽しみたい方に最適です。
例えば…
E.ゼニア、ロロ・ピアナ など |
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フォーマルに関してひとつだけ言えることは、黒い生地は素材の優劣が際立ちやすい、という事です。めったに着ないものだから…と予算を削り勝ちですが、相応のオケージョンでお召しいただくものでもあり、また何より、周りも皆様同様の装いである事から、生地の良し悪しが一目瞭然となってしまうので、要注意です。フォーマル・シーンは立ったり、座ったり、と以外にアクティブなものです。ですから、やはりコシの強い復元力のある生地をお選び下さい。
また、近年の真夏の猛暑を考えますと、盛夏物と合い物(3シーズン用)の両方をお持ち頂くことがベターですが、どちらか一方にしぼる場合は合い物になさるとよいでしょう。 |
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いずれの場合も、現物の生地を屋外の自然光のもとで確認して選ぶのがベストです。 照明による発色と太陽光によるそれとでは大きな違いがあります。特に、発色の良いイタリア製は屋内・外での差異が大きいので、要チェックです。
(私共では、ご来店頂いた場合は、必ず屋外での確認をさせて頂いております。)
マテリアルのお話からは少々それますが、スーツを選ぶ上で留意したいポイントを付け加えておきたいと思います。それは、スーツにとって大切なパーツである裏地やボタンをご自身で選び、使い勝手の違いが露呈するポケットに関しても、種類や位置、デザインを選定できるオーダー・システムであることを確認すべきである、という事です。細かなことではありますが、スーツへの愛着を深める重要なポイントとなります。 |